平成30年3月の伊豆大島における公証相談
平成30年3月20日(火)に伊豆大島で行われた「法律相談会」と「相続・遺言法律セミナー」に参加しました。
3月20日午前9時調布飛行場発の小型機で出発の予定でしたが、あいにくの悪天候のため出発が約1時間遅れたものの、どうにか出発し、大島空港に無事着陸できました。
急いで会場となる大島町役場に移動し、公証人の他、NPO法人司法過疎サポートネットワークに所属する弁護士、司法書士、税理士ら5名と、まず午前中は遺言法律相談を受けました。
公正証書の作成の手順や準備すべきものなどを尋ねられる方が待ち構えておられたので、手順や必要資料などをお話ししました。費用のことが気になるようで尋ねられましたが、遺言内容が確定しないと算定できないので、遺言の概略を聞き、費用計算の考え方などをご説明しました。
午後は、まず公証人、弁護士、司法書士、税理士が、合計約1時間強、法律セミナーとして、相続・遺言を中心に、ポイントを押さえた講演をそれぞれ行い、その後、質問を受けました。
事前にパンフレットを配布したりしてこの会を案内していたとのことで、20名近くの参加者がありました。
その後、午後5時まで、法律相談を受けましたが、相談者の多くは、法律セミナー参加者の方でしたので、当方の6名で手分けして相談に応じました。私は、会場での相談を受けた後、足が悪くて会場に行けないので自宅に来てほしいと事前に依頼を受けていた方の自宅を、弁護士さんと司法書士の方と一緒に訪問し、ご自宅でお話を伺い、相談に応じました。このように、離島では、体の調子のために会場に来られない方や、島が小さいので、会場に出入りすると他の住民に知られるおそれがあるので、自宅などへ出向くことを希望されることが時々あるようです。
離島でも相続問題、法律問題が存在するのに、専門家が少ないために相談できず、困っている方がおられ、その助けとなっておられるNPOの皆さんの努力に敬意を感じるとともに、私どもも、島の方々のお役にたちたいと痛感しました。
なお、翌日も、台風まがいの強風が吹き荒れ、飛行機や船が出るか心配しましたが、遅れながらもどうにか運航したので、小型飛行機でロディオ気分を味わいながら、命からがら(?)帰京いたしました。悪天候に強い交通機関の必要性も体感しました。
錦糸町公証役場公証人 浜 秀樹