平成25年7月の小笠原諸島における公証相談
われわれ公証人2名は、平成25年7月10日(水)から同月15日(月)までの日程で小笠原村に派遣され、同父島及び母島で「小笠原くらしの法律税務相談」を実施しました。公証人のほかには弁護士、税理士、司法書士が参加しました。
参加者は父島班と母島班に別れて公証人もそれぞれの班に1名ずつ加わり、まず父島班は、11日及び12日に地域福祉センターで相談会を行い、2日間で合計13名の相談を受けました。そして、12日夕方、1時間にわたって「公証人による公正証書遺言のすすめ」と題して講演を行いました。
一方、母島班は、11日及び12日に村役場母島支所で相談会を行い、その際、尊厳死宣言公正証書の依頼1件があり、公証人が同公正証書を作成しました。なお、遺言の依頼もあったのですが、資料が足らなかったので、遺言者本人による自筆証書遺言の作成となりました。その後、12日夕刻、「公正証書遺言作成のすすめ」と題して1時間の講演を行いました。
今回の小笠原派遣の結果としては、父島での公証人の講演は、参加者は少なかったものの活発な質問を受け、また、母島での講演では、参加者から「相続や遺言に関心があっても、この種の講演を聴く機会がなく、本日の講演は大変役立った。」との感想をいただき、有意義な離島出張となりました。
立川公証役場公証人 榊 五十雄
杉並公証役場公証人 内尾 武博