令和5年2月の小笠原諸島における相談
令和5年2月5日(日)から同月10日(金)まで、第43回小笠原くらしの法律税金相談・法律教室の一員として小笠原諸島に赴きました。父島では、父島地域福祉センターにおいて、無料法律相談会を実施し、母島では、小笠原村役場支所において法律税金相談会を実施しました。
今回の相談会では、2日間で、両島合計17人18件の相談があり、そのうち相続・遺言が7件にのぼり、法的サービスのニーズは少なくはないと感じました。
なお、父島においては、遺言公正証書を2件作成しました。
小笠原への移動手段は片道約24時間を要する6日に一度の船便のみであり、島の人々にとっては、司法サービスはおろか、法律問題について専門家に相談し助言を受ける機会も限られています。長年にわたり小笠原において相談会を実施している方々の活動には頭が下がる思いであります。
また、小笠原で開業している士業の方や、小笠原村商工会の職員の方からその活動を聞く機会も持て、理解も深まり大変有益でした。
東京公証人会としても、引き続きこの相談会に参加していくべきであると感じました。
丸の内公証役場公証人 大野 重國
神田公証役場公証人 山田 知司