English中文???PDF
〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-4-2大同生命霞が関ビル5階
TEL:03-3502-8050 FAX:03-3508-4071
東京の公証役場
離島(小笠原諸島)の公証相談

東京公証人会は、平成13年11月から、公証人がNPO法人司法過疎サポートネットワーク
「小笠原くらしの法律税金相談・法律教室」に参加するようになり、
平成16年度からは、会として組織的に公証人を小笠原諸島に派遣するようになり、
現在に至るまで、毎年、継続して、小笠原諸島において公証相談を実施しています。

平成25年7月の小笠原諸島における公証相談

 われわれ公証人2名は、平成25年7月10日(水)から同月15日(月)までの日程で小笠原村に派遣され、同父島及び母島で「小笠原くらしの法律税務相談」を実施しました。公証人のほかには弁護士、税理士、司法書士が参加しました。
 参加者は父島班と母島班に別れて公証人もそれぞれの班に1名ずつ加わり、まず父島班は、11日及び12日に地域福祉センターで相談会を行い、2日間で合計13名の相談を受けました。そして、12日夕方、1時間にわたって「公証人による公正証書遺言のすすめ」と題して講演を行いました。
 一方、母島班は、11日及び12日に村役場母島支所で相談会を行い、その際、尊厳死宣言公正証書の依頼1件があり、公証人が同公正証書を作成しました。なお、遺言の依頼もあったのですが、資料が足らなかったので、遺言者本人による自筆証書遺言の作成となりました。その後、12日夕刻、「公正証書遺言作成のすすめ」と題して1時間の講演を行いました。
 今回の小笠原派遣の結果としては、父島での公証人の講演は、参加者は少なかったものの活発な質問を受け、また、母島での講演では、参加者から「相続や遺言に関心があっても、この種の講演を聴く機会がなく、本日の講演は大変役立った。」との感想をいただき、有意義な離島出張となりました。

立川公証役場公証人 榊 五十雄

杉並公証役場公証人 内尾 武博

パパイヤにめじろ
母島山中の砲台

平成25年2月の小笠原諸島における公証相談

 平成25年2月8日から13日までの6日間の日程で、公証人2名が東京都小笠原村父島と母島に出張し、特定非営利活動法人司法過疎サポートネットワークの弁護士3名、司法書士2名及び税理士3名の方々とともに「第24回小笠原くらしの法律税金相談」を実施しました。
 参加者は、父島班と母島班とに分かれ分担して相談を受け、父島における法律税金相談は、到着日の9日午後7時から午後9時までと翌10日午前9時から午後5時まで、「小笠原村地域福祉センター」において行いました。19件17人の相談があり、公証業務としては、事前に依頼を受けていた相談者2人の遺言公正証書2通を作成しました。
 母島における法律税金相談も、父島と同じ日程で「小笠原村母島支所」において行い、10件8人の相談がありました。遺言の相談が、2件2人ありましたが、作成は次回に引き継ぐことになりました。
 公証人の派遣は島民にとって非常にありがたいとの地元関係者のお話しもあり、また、人口489人(しかも、平均年齢は若く、子供の人口の方が多い。)の母島で8人の相談者が来訪したということ、相続人等が全国に散在している島民の方々もあって遺言公正証書作成の必要性は高いこと等々を考えると、公証人の小笠原村出張の意義は大いにあると思います。

八王子公証役場公証人 丸山  恭

武蔵野公証役場公証人 松本光一郎

イソヒヨドリ

平成24年7月の小笠原諸島における公証相談

 2月に引き続き、平成24年7月9日から14日までの6日間の日程で、私達公証人2名のほか、弁護士、司法書士及び税理士合計9名が参加して東京都小笠原村の父島、母島へ出張し、「小笠原くらしの法律税金相談」を実施した。
 参加者は父島と母島に別れ、母島における法律税金相談は、到着日の7月10日午後7時から午後9時までと翌11日午前9時から午後5時まで(昼の休憩時間有り)、小笠原村母島支所において開催され、また、法律教室は、同日午後5時から法律相談に引き続いて開催された。
 父島での法律税金相談も、母島と同じ日程で「福祉センター」で行われ、年金分割公正証書作成の事前依頼を受けた公証人が出発前に依頼者と電話・FAXで打ち合わせをして、公正証書を準備して現地に向かい、1日目に無事公正証書の作成を終了した。2日目の夕方から法律教室が行われ、司法書士が成年後見の後見人の役割を中心に説明をした。
 世界自然遺産となった小笠原諸島では、復帰直後に帰島した世代、いわゆる第一世代の高齢化が進んでおり、後見を含む高齢者対策が喫緊の課題となっているようであり、今回の出張で日頃の公証業務では知ることのない貴重な経験をさせていただいた。

町田公証役場公証人 加澤 正樹

立川公証役場公証人 金田  茂

法律教室の会場風景

平成24年2月の小笠原諸島における公証相談

 平成24年2月6日から同月11日までの6日間、離島へのリーガルサービスの一環として、小笠原村の父島、母島へ当会所属の公証人2名を派遣しました。

 この2名に小笠原サポートチーム(特定非営利活動法人司法過疎サポートネットワーク)のメンバー8名(弁護士3名、司法書士3名、税理士2名)他1名を加えた総勢11名で、小笠原村地域福祉センターにおいて「くらしの相談会」を実施しました。

 小笠原サポートチームの「くらしの相談会」は、平成12年から毎年2回ずつ行われており、今回で22回目を数えます。小笠原には裁判所や法務局がないばかりか、法曹資格を持った者も常駐しておりません。それでこの相談会はすっかり村民の間に定着し、村役場や商工会議所の関係者から頼りにされています。公証人が参加するようになったのは平成13年からで、これまでに、遺言・相続・離婚等の法律相談や講演の実施のほか、公正証書の作成、私文書の認証、確定日付の付与などの公証業務を行ってきました。

 派遣した公証人は、今回も、父島、母島と分担して相談会を実施し、遺言等の公正証書を作成したほか、遺言、相談等の法律相談(無料)に関与しました。

 このうち遺言を例にとると、特に小笠原のような離島では、自筆証書による遺言を残していたとしても、保管者・発見者が検認を受けるために東京家庭裁判所まで出かけるのは一苦労。また、相続人等が全国に散在していて検認手続が進められないことも考えられ、公正証書遺言を残しておく必要性は高く、結構需要もあるのです。これからも、公証人派遣の意義は大いにありです。  次回の小笠原への公証人派遣は平成24年7月に予定しています。

杉並公証役場公証人 内尾 武博

池袋公証役場公証人 吉田 博視

ハイビスカスのある風景
小笠原村地域福祉センター

平成23年6月の小笠原諸島の世界自然遺産への登録

 小笠原諸島は、平成23年6月に、我が国で4番目の世界自然遺産として登録されました。海によって隔たれた小さな島の小笠原で独自の進化を遂げた固有種の割合が高く、特に陸産貝類(カタツムリの仲間)や植物において、進化の過程の貴重な証拠を提供していることなどが高く評価されたものです。

南島の半化石マイマイの層
南島の海がめ繁殖地
その他離島の公証相談
totop